APREAMARE Gozzo45
美しい断崖が続く海岸線、色鮮やかな建物、レモンに覆われた斜面……別荘地ソレントや世界遺産のアマルフィ海岸で知られるソレント半島。ローマ帝国皇帝にも愛された美しい半島に接するナポリ湾の南東部にあるボートビルダー「APREAMARE(アプレアマーレ)」。そこで生まれたゴッツォ・ソレンティーノ(ソレントスタイルのGozzo)の伝統を受け継ぐAPREAMAREGozzo。フラッグシップの「Gozzo45」を紹介。伝統とモダンが融合したGozzoレンジが世界を魅了する。
text1:Yoshinari Furuya
photo:Alberto Cocchi, Francesco Rastrelli / APREAMARE
special thanks:TECNOMARE INTERNATIONAL
https://www.tecnomare-yachts.co.jp

“アズーロ・エ・マローネ”、海に愛されたボート「ゴッツォ・ソレンティーノ」クラシックとモダンの妙なる融合、イタリアの粋を生きる「APREAMAREGozzo45」
「APREAMARE(アプレアマーレ)」という名前は、創業者のファミリーネーム「Aprea」と、イタリア語で「海」を意味する「mare」を組み合わせたもの。APREAMAREが持つ伝統と海洋文化への深い敬意を表している。
APREAMAREのルーツは、1849年にGiovanniApreaがソレントで漁船を手作りしたことから始まる。その後、伝統的な「ゴッツォ・ソレンティーノ」の手漕ぎボートや帆船を製造。第二次世界大戦後には、ボートに自動車エンジンを搭載し、プレジャーボートへの転換を始める。1973年、CataldoApreaが家業に参加。会社の運営と生産方法に大きな変革をもたらした。そして、1983年、CataldoApreaは独立し、伝統的なイタリアンデザインと現代的な技術を融合させたボートブランドAPREAMAREを創設。彼のビジョンと革新性は、APREAMAREを国際的なブランドへと成長させた。
1988年、CataldoApreaはSalvatorePollioと共にAPREAMARESrlを設立。共同創設者であるSalvatorePollioは、豊富な造船経験と優れた指導力を発揮し、「Smeraldo7」を建造。大成功を収める。革新的で情熱的なCataldoApreaと、実直で控えめな性格のSalvatorePollio。二人のバランスが、APREAMAREの成功に大きく寄与したという。2001年、APREAMAREはフェレッティグループに参加し、国際市場でのマーケティングを強化。その後、2010年よりApreaとPollioのファミリーが再び独立した運営を開始する。そして現在のAPREAMAREは、ナポリ湾沿岸のトッレ・アンヌンツィアータを生産拠点とし、日本を含む世界中のディーラーにボートを供給している。

イタリア伝統のGozzo(ゴッツォ)スタイルを現代に甦らせたAPREAMARE。Gozzoとは、北イタリアの地中海沿い、美しい海岸線のリヴィエラの港町や、APREAMAREに程近いイタリア南部西岸のソレント半島周辺にみられるイタリア伝統のオールやセールを使う小型木造船がルーツ。特にソレント半島のスタイルを「ゴッツォ・ソレンティーノ(GozzoSorrentino)」という。ハルの前方と後方が類似したダブルエンダーが特徴。古代ローマ時代の遺跡からも同じ形状の船が発見されるなど、地中海の歴史的なボートスタイルがゴッツォ・ソレンティーノだ。ゴッツォ・ソレンティーノは、様々な海洋条件にも柔軟に耐え、優れた安定性と耐航性を持つ伝統的で色鮮やかな漁船として、今も現役で使われている。その伝統のゴッツォ・ソレンティーノのデザインを継承しつつ、FRPの耐久性とハイパワーエンジン、ラグジュアリーなインテリアを融合し建造する現代のゴッツォ・ソレンティーノ、それがAPREAMAREのGozzoレンジなのだ。

Gozzoレンジの第一弾として鮮烈なデビューを飾り、EuropeanPowerboatoftheYear2018を受賞したGozzo35。それに続き、2022年9月に開催されたカンヌヨッティングフェスティバルで世界に向け発表されたGozzo45。Gozzo35の世界観を継承しつつサイズアップを図り、居住性を高めたよりラグジュアリーなGozzo。その美しくも愛らしいGozzo45は、Gozzoレンジのフラッグシップとして、高い人気を誇る。それは新しいAPREAMAREのGozzoレンジ。デザインは、Gozzo35から始まるチームのもの。CataldoApreaの指揮のもと、デザインを任されたのは、MarcoCasali率いるローマのTooDesign。フェレッティグループのITAMAなどのプロダクションモデルからスーパーヨットのデザインを手がける人気のデザインオフィス。そして、ナーバルアーキテクトは、ラパッロに構えるUmbertoTagliaviniのMarineDesign&Services。NUMARINEやOTAMをはじめ、高速ボートのハルからミリタリーのハルまで手がける経験豊富なアーキテクト。実績と人気を誇るデザイナーにより、懐かしくも美しく、最新の走りとアコモデーションを融合した唯一無二のGozzo45が生まれたのだ。
Gozzo45のトランサムは、ダブルエンダーの古典的なゴッツォ・ソレンティーノ・スタイルに倣い弧を描く。だが、大型のスイミングステップに隠れたボトムデザインは、ストレートなトランサムを持つ現代的な高速ボトムデザイン。パワートレインは、Vドライブをトランスミッションに持つ600馬力のCUMMINSディーゼル。もしくは、480馬力の出力で650馬力相当の性能を発揮する高効率なVOLVOPENTAのIPS650。どちらも2基掛けのパワートレインから選択することができる。

アフトデッキの中央には、ダブルのサンタンベッド。ヘッドレストになる傾斜部分は、シェーズロングのソファとして海を眺めることができる特等席。
ハードトップで守られたミッドシップのエリアには、ワイドなU字ソファと折りたたみ式のワイドなテーブル。さらに前方、ヘルムシートの後ろには、ハードトップを支える印象的なセンターポール。ポールと一体のアウトドアギャレーは、シンクの他にBBQグリルやリフリジェレーターが備わるウェットバー。ラウンジとして、テラスダイニングとしてファミリーや仲間と過ごす時間を快適に楽しくしてくれる。
オープンのコクピットと境目のないサイドデッキは、コクピットを一周できるウォークアラウンド。フラットなサイドデッキを通りバウへ移動する。サイドデッキは広く、快適かつ安全性が確保されている。オープンのデッキとワイドなサイドデッキが一体のフロアとなり、50フィートクラスのボートに乗っているような感覚。そして、バウデッキのコーチルーフ上には全面を覆うサンパッド。その最前部には、前向きのベンチソファが設置されている。バウデッキのピークにある左右の三角に置かれた2つのソファと合わせて、美しい屋外のリビングルームとなる。ここは、スタンファーストの時でもプライバシーが守られたラウンジエリアとして人気が高い場所だ。


コクピットを日差しや雨から守るハードトップは、大きすぎず小さすぎない最適なサイズ。フロントガラスを完全に閉じないことで、フレッシュエアーをヘルムシートに取り込むデザイン。これも地中海のサマー・バケーション・スタイル。そのオープンなデザインアプローチは、キャビン内も同様。コンパニオンハッチからステップを降りると、広くてオープンな地中海らしいインテリアに包まれる。ソファのあるサロンエリアとバウのマスターキャビンエリアに隔壁やドアはなく、オープンなスペース。ヘッドコンパートメントを含む一部屋のエンスイート。限られたスペースをソファエリアとベッドエリアで仕切られた場合を想像すると、窮屈な部屋が2つあるように感じてしまうだろう。

ミッドシップも同じ、ダブルベッドとシングルベッドが並ぶ広々としたゲストキャビンとしている。これは、3人の子供部屋、または子供がいるカップルに最適なレイアウト。オプションとして、ミッドシップを2分割し、ツインルームを2部屋にした3キャビンバージョンもある。ゆったりと5人でステイする1ファミリー仕様か、複数のファミリーや友人も交えた6人で宿泊できるプライバシー重視の3キャビンバージョンかを選ぶ事ができる。

伝統に忠実であり続け、フィロソフィを大切にするAPREAMAREのGozzo。懐かしくもあり心惹きつけられるデザイン。だが、何も変わらない訳ではない。デザインのスパイス以外全てが新しい最新モード。Gozzo35からGozzo45へ受け継がれた現代のゴッツォ・ソレンティーノは、ノスタルジーだけではない魅力に溢れているのだ。
APREAMARE Gozzo 45
全長 14.70m
全幅 4.70m
喫水 1.20m
重量 15.9ton
エンジン 2×VOLVO PENTA IPS 650
最高出力 2×480HP
燃料タンク 1,600L
清水タンク 400L
問い合わせ先 テクノマーレインターナショナル
TEL: 048-878-6806
https://www.tecnomare-yachts.co.jp




