PINARELLO

バイクブランドとして初めてLVMHグループの一員となった「ピナレロ」最先端素材Torayca T1100カーボンと、独自のONDAフォークが世界最高の乗り心地を生む

ハイエンドバイクを超えたスーパーハイエンドバイクと言われる「PINARELLO(ピナレロ)」、そのフラッグシップモデルとして世界最高のロードバイクとの誉れ高いのが、最新モデルの「DOGMAF(ドグマF)」である。DOGMAは2002年、世界初の量産マグネシウム合金製ロードバイクとして発表され、翌2003年にはジロ区間6勝、ツール区間4勝、ブエルタ区間5勝という大記録を達成。2009年には世界初の左右非対称フレーム、東レの超高剛性カーボン60HM1Kを採用したフルカーボンバイクである「ドグマ60.1」が発表され、その後も進化は続き現在のカーボン全盛の時代を生むに至る。DOGMAの歴史は東レの超高剛性カーボンToraycaの進化の歴史でもあり、現在使用されるのはT11001Kカーボン。Torayca(Nanoalloy Technology)は標準品質のカーボン繊維と比較すると、59%も優れた性質を示す素材で、現在ではPINARELLOにほぼ独占的に供給されている。



そしてPINARELLOの技術の先進性を示すのが、左右非対称のフレーム。ロードバイクは、車体右側に集中するコンポーネンツにより、ペダルを踏み込む力は左右同じでも、チェーンを経てホイールを回転させる力は左右非対称になる。そのためフレームの動作を最適化するために、壁厚よりも構造体の各セクションの非対称性に焦点をあて、AIを用いた最新の計算手法により、本当の“均等”を生み出す非対称フレーム「Think Asymmetric」を誕生させた。またフレームのサイズ展開も細かく、身長150cmの人でもぴったりフィットさせることが可能だ。さらに、PINARELLOのバイクを特徴づけるのがフロントフォーク。イタリア語で「波」を意味する「onda」と名付けられたカーボン製の「ONDAフォーク」は、路面からの衝撃を吸収し、他では味わえない乗り心地の良さを提供する。最新モデルでは空気抵抗がさらに低減され、重量もさらに軽量化されている。



PINARELLOの伝説は、1952年、ヴェネツィアの北に位置するトレヴィーゾに生まれた小さなバイクショップ「チクリ・ピナレロ」に始まった。1922年生まれ、イタリア自転車競技の黄金時代に育ったジョバンニ・ピナレロは、アマチュアで成功したことで1947年にプロになるチャンスを得、その後7シーズンにわたってレーサーとして成功を収める。51年のジロ・デ・イタリアを最後に契約を打ち切られた彼は、当時としては大金である10万リラの退職金をもとに故郷にショップを開いた。


地元チームから始まったPINARELLOは、1961年にツール・ド・ラヴニールで優勝し、初めて国際的なレースで勝利を収める。1975年にはパッソ・デッロ・ステルヴィオの峠道で、初のグランツールタイトルを獲得。1980年代はジロ・デ・イタリアを2回、ツール・ド・フランスを1回制覇。84年のロサンゼルス・オリンピックでも、多才なアメリカ人ライダー、アレクシー・グレウォールが金メダルを獲得した。そしてこの10年が終わると、父ジョバンニから息子へとバトンは渡され、遺産を引き継いだファウスト・ピナレロにより、PINARELLOの新世代が到来する。

スペイン生まれの天才ミゲル・インドゥラインは、タイムトライアルで無敵なだけでなく、山岳でも活躍。ツール・ド・フランス5回、ジロ・デ・イタリア2回、ジロ~ツール連覇2回、アワーレコード、1995年の世界タイムトライアル選手権優勝、96年のアトランタオリンピックTT優勝。ミゲルの計算されたレース運びはそれまでの自転車レースを大きく変えることとなった。2000年代に入ってからのPINARELLOはまさに勝利のアイコンであり、その勢いは現在も途切れることなく続いている。歴代の偉大なチャンピオン達のほとんどは、その歴史の中でPINARELLOで活躍した時期があり、彼らの栄光の歴史はPINARELLOの栄光の歴史でもあるのだ。
「PINARELLO DOGMAF」の先進性は、PINARELLOの全モデルに通底する。素材の差、フレームの差はあれ、ミドルクラスでも他ブランドとは一線を画す乗り心地と、所有する喜びをオーナーにもたらす。2016年に自転車メーカーとして初めてLVMHグループに迎えられたことも、今後のPINARELLOの可能性を示す証であろう。

そのPINARELLOの、世界にわずか5店舗しかない専門ショップのひとつが、南青山にある「ペダリストピナレロショップ青山」だ。2020年のオープンからわずかの間に、日本一DOGMAを販売するショップという確たる地位を築いた。自転車業界では初となる完全予約制の商談システムを採用しており、フィッティングマシーンを用い、マンツーマンでベストフィットのマイバイクを作ることができる。代表の野田憲隆氏はもともとイタリア車を専門に扱ってきた方で、PINARELLOのデザインの美しさに惹かれて自転車の世界に入り、現在では青山と横浜にショップを構えている。「DOGMAは、言わばエンツォフェラーリのようなものです。PINARELLOを買った人は、次もまた必ずPINARELLOを買っていただけます。それがPINARELLOというブランドなのです」。ロードバイクのFerrari、世界最高峰と称されるPINARELLO、人生の次のチャレンジに、是非いかがだろうか。P.B.



■ペダリスト ピナレロショップ青山
東京都港区南青山2-13-16 オカダビル1F
https://pedalist.tokyo



