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SUNAGA BlUE SHARK 225“PREMIUM”

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バスボートのDNAを継承し、ベイエリア最速の47ノット!オーナーの夢とこだわりが詰まった究極のカスタム・ベイボート

text: Atsushi Nomura 
photo: Makoto Yamada 
special thanks: SUNAGA BOAT
https://sunagaboat.jp

「SUNAGA Blue Shark 225 Premium(スナガ・ブルーシャーク225プレミアム)」は群馬県に本拠を置くボートビルダー「SUNAGA BOAT(スナガ)」のプレジャーボートである。スタンダードモデルとしての「BlueShark225」自体の発表は2016年に遡る。同社がオリジナルのバスボート建造で培ってきた高速走行性能を遺憾なく海の小型艇にも発揮して生み出したモデルだ。

「Blue Shark225」は、全長6.76m×全幅2.40mのハルにスタンダードでは175馬力が最大搭載馬力。国産の23フィート未満で175馬力という設定は屈指の高馬力と言え、「バスボートのDNAを継承したベイボート」というコンセプトにもうなずける。艇体強度を高める格子状のストリンガーは、FRPの一体成型で型抜かれてハルに固定され、ストリンガー内部にはウレタンフォームを充填。非常に高い剛性のハルでスタンダードモデルも波に対して強い印象が残っている。レイアウトはオーソドックスなセンターコンソールタイプ。コンソール前部の大型ハッチ内にオプションでマリントイレも設置可能だ。

今回紹介する「Blue Shark 225 Premium」はオーナーのこだわりを凝縮したスペシャルエディション。「Blue Shark 225」をベースに300馬力を搭載。当然トランサムを中心にFRPやウレタンをスタンダードの1.5倍以上使用した、まさしく“Premium”モデルだ。実はオーナーの増尾氏は、2016年にも発表直後の「Blue Shark 225」を購入しており、今回が2度目の購入となる。1艇目もトランサムの剛性を高めた特注モデルで200馬力を搭載。筆者も以前試乗したが、フル艤装で重量が重くなったにもかかわらず、抜群の走行性能だったと記憶している。

今回はさらなるこだわり艤装、そして300馬力搭載だ。アウトボードエンジンはMERCURY 300 SeaProをチョイス。エンジンにはSEASTAR製のジャックプレートが取り付けられている。ジャックプレートの操作系はステアリングに取り付けられた左手のレバーによって操作でき、走行中にもアウトボードの上げ下げが可能だ。なおステアリングの右手にもレバー取り付けられているが、こちらはエンジントリムを上下動可能だ(もちろんシフトレバーのスイッチでも操作できる)。

さらにもう一つ目立つのがアウトボードの両サイドに直立するシャローアンカーだ。バスプロがバスボートに取り付けるようになって日本でも湖では見かけるようになったが、海の世界ではまだまだ少数派。本場アメリカでは浅瀬のターポンフィッシングなどで利用されており、海でも良く見かける。搭載しているシャローアンカーはエレキモーターでおなじみのMINNKOTA製TALONの15フィートモデル。全長4.5mに伸長し、水深3.5m以浅であればしっかりと位置をキープできるという。なおオーナーは荒川河口近くの浅瀬でシーバスを狙う際にTALONを利用するそうだが、大潮で流れの速い荒川下流でもしっかりと静止できるという。その他、SeaDeckを貼り込んだフォアデッキはワンオフの大型バウレールを設置。エレキの取り回しを考慮し中央に開口部が設けられている。

「Blue Shark 225 Premium」のシートライアルは、東京湾奥、ちょうど東京ゲートブリッジを望む水域で実施した。当日は風もほとんどなく穏やかで、小型艇には申し分のないコンディション。巡航3,800rpmで32knot前後でさまざまなマニューバを行う。高速でジグザグに走らせるが非常にスムーズ。急旋回してもテールスライドせずに思ったとおりのラインで走る。ステアリングに対して忠実、かつクイックに反応するため走らせていて面白い。そして帰港後に驚いたのが、あれだけ旋回を繰り返したというのにデッキが全くドライだったこと。余程の強風下でない限りほとんどスプレーは上がらないそうだ。

シフトレバーを倒し切った段階では4,200rpm前後、35knot程度だったが、エンジントリムを操作すると一気に急加速する。マックスは5,200rpm、47knotをマーク。ほぼ艇体は水面に接しておらず、滑走というよりも飛んでいるような感覚だ。シーバスフィッシングだけならここまでのスピード性能は必要ないかもしれないが、オーナー自身が「ボートで走るのが好き」と言い、その願いを叶える形で生み出された「Blue Shark 225 Premium」なのである。

SUNAGAは、砂賀造船所として創業したのが1887(明治20)年、日本有数の歴史を誇るビルダーである。1950年代からFRP船を建造、1998年、現在の名称「スナガ」となる。バスボートや業務船でも知られた造船所だが、オリジナルボート「BlueShark」は、その当時からの同社の代表的なオリジナルプレジャーボートラインナップだ。国産ボートビルダーならではの柔軟な対応で、今回のようなカスタマイズも積極的に行っている。スタンダードでも最速45knotをマークするという「Blue Shark 225」、スナガの高速艇設計と建造技術が生んだ魅力的なベイボートだ。P.B.

SUNAGA Blue Shark 225 “Premium”
全長 6.76m
全幅 2.40m
エンジン MERCURY 300 Sea Pro 
最高出力 300HP
燃料タンク 121L 
問い合わせ先 スナガ  
TEL:0276-74-4110
https://sunagaboat.jp

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