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930Turbo日本導入1号車が2年の年月をかけてレストア完成

photo:RENDEZ-VOUS

2年前の2023年、日本を代表するクラシックカーのイベントであるオートモービルカウンシルに1台の埃まみれのオレンジの車が展示された。「93005700051」のシリアル番号を持つこのモデルは20年以上ガレージに眠っていた1975年製の「PORSCHE 930 Turbo」であった。そして驚くべきことにガレージから発掘されたままの姿で展示されたこのモデルは当時の正規輸入元であったミツワ自動車が輸入した930Turboの日本登録1号車であることが判明した。正確には末尾が50番の車も存在したが、その車はミツワのデモカーとして登録されていたため、この51番が顧客向けに販売された1号車となる。

このモデルを発掘し、引取り、再生を決意したのは横浜で自動車の「共同所有」サービスを展開する株式会社ランデヴーである。代表の浅岡亮太氏は、この個体が1975~78年のわずか4年しか製造されなかった希少性の高いモデルであったこと、また日本での登録1号車という歴史的価値の高いモデルを日本に残したかったこと、整備やレストアの重要性を伝え、そして文化的価値のある車を次世代に引き継ぎたいという想いでレストアを決意した。

2年にもわたるレストア作業を手掛けたのは御殿場に工場を持ちクラシックポルシェの整備を得意とする株式会社ポルテックである。この会社にはミツワ出身の知識と経験豊かなメカニックが多数在籍しているが作業は特に部品の調達が困難を極めたという。幸いにもエンジンに固着がなく主要部品を再利用できたこと、また調達した部品を再調整することでこの車を蘇らせることができた。このモデルのオリジナル度は99%。唯一サンバイザーのアウターのみが当時の物を調達できず社外品が取り付けられているという。

エクステリアのオレンジ色も当時のままである。一部ペイントのくすみも見られるが浅岡氏はあえて再塗装はせずに「経年美化」としてオリジナルペイントを残す決断をした。そこにはこのモデルに対するリスペクトが感じられる。

再生されたこの930 Turboは、今年のオートモービルカウンシルに戻り再び展示された。2年前の姿を知っているポルシェファンからは美しく再生されたこのモデルに驚嘆の声が多く上がったという。浅岡氏をはじめポルテックのスタッフの情熱と愛情そしてこだわりによって再び生命を授けられたこのモデルは今後4人の共同オーナーによって新たな歴史を重ねてゆくことになる。P.B.

■株式会社 RENDEZ-VOUS
https://rendez-vous.tokyo
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