
ROYAL HUISMAN 81M

SCHOONER “SeaEagleII”
先月、オランダのROYAL HUISMAN(ロイヤルハイスマン)が建造した3本マストの素晴らしいスクーナー〈SeaEagleI(IシーイーグルII)〉を訪問することができた。このヨットは新造船ではなく、実は2020年に進水したのだが、オーナーによって厳重に非公開にされていたのだ。3年後の今、オーナーは写真の公開を許可し、私たちは本当にこの壮大なセーリングヨットを詳細に見ることができた。

〈SeaEagleII〉は全長81m、世界で7番目に大きなセーリングヨットで、アルミで造られたヨットとしては世界最大だ。この3本マストのスクーナーは2020年に造船所を出発し、それ以来、45,000マイル以上を完走する世界一周ノンストップクルーズを続けていた。カリブ海からガラパゴス諸島、そして南太平洋諸島まで、このヨットは真の冒険家であることを証明したが、そのデザイン、インテリア、船体の詳細は、これまで極秘にされてきた。


〈SeaEagleII〉は、台湾のオーナーが、同じくROYAL HUISMANで建造した43mの〈SeaEagle〉からアップグレードするためにオーダーされた。彼のビジョンは、新しいヨットが“真のセーラーズヨット”であり、世界を旅するヨットであるべきだということだった。彼は、新しい形式と機能、そして簡単に管理できるパワフルな性能を求めていた。

4年の建造期間を経て、初代〈SeaEagle〉の約2倍の全長と5倍の体積を持つ〈SeaEagleII〉が完成した。美しいライン、そびえる3本のマスト、青い船体と白い上部構造、そしてその絶対的な大きさは、このヨットを紛れもなく唯一のものにしていた。
3本のマストは、パナマ運河を通航できる最大の大きさ“パナマックス”で設計され、水面からの高さは61m。カリブ海から太平洋に渡る際にも、パナマ運河の太平洋側の入口に掛かるアメリカ橋を安全にクリアするこ
とができた。日本でも、関門橋、来島海峡大橋、備讃瀬戸大橋、明石海峡大橋を通る瀬戸内海クルージングが可能だ。またメインマストには、ボタン一つで操作できるクロウズネストエレベーターがあり、ゲストは停泊中にこのエレベーターに乗って頂上まで行き、壮大な鳥瞰図を見ることができる。早く、瀬戸内海でのフルセールが見たいものだ!
〈SeaEagleII〉は、アップウィンド2,580m²、ダウンウィンド3,552m²のセールと強力なリグにより、穏やかな風でも21ノット以上のスピードでクルージングすることができる。3枚のメインセールは強力な油圧システムで簡単に同時に張ることができ、セールアップの速さは半分サイズのシングルマストヨットに匹敵する。甲板上には34基のウインチが設置されており、最大のウインチは18tonの牽引力。水面下ではフィンキールがスピードを高め、5mのカーボンコンポジット製ラダーは史上最大のものだ。

デッキサロンとエクステリアデッキはスライド式のガラスパネルで仕切られており、開け放すとインテリアとエクステリアは美しく融合し、内側から外側まで一続きの空間となる。サロンの左右にある階段は広大なフライブリッジに通じ、ここでは360度の眺望を楽しみ、航海の様子を観察することができる。メインマストと後尾のミズンマストの間には、セカンダリーラウンジとフォーマルダイニングがあり、最大16名のゲストが着席可能だ。
客室はすべてロアデッキにあり、6つのキャビンは12名まで宿泊可能で、14名のクルーはフォアマストの隠された入口からアクセスする。また、フォアマストの近くには、8mのテンダーを収納するテンダーガレージもある。

このような超大型のセーリングヨットは、もはや“夢”ではない。ROYAL HUISMANは現在、Project410のコードネームで85mのヨット“world’s largests loop”を建造中だ。
〈SeaEagleII〉は真の傑作だ。今は現代のモダンなセーリングヨットに見えるかもしれないが、50年後にはClassicなヨットになるだろう。P.B.




