1. HOME
  2. EQ(EQUIPMENT)
  3. Fliteboard eFoil Flite AIR
EQ(EQUIPMENT)

Fliteboard eFoil Flite AIR

EQ(EQUIPMENT)

フォイル(水中翼)とエレクトリックモーターが生み出す新たなマリンスポーツ滑走感と浮遊感を楽しめる新世代エレクトリックサーフボード登場

text: Atsushi Nomura 
photo: Flite
special thanks: Eins A Resort Co., Ltd
Yanmar Sunset Marina
https://www.eins-a.jp

マリンスポーツの世界で最近注目を集めているのがフォイルボード(フォイルサーフィン)だ。フォイルとは水中翼のこと。サーフボードなどの下面に水中翼を取り付けたものをフォイルボードと呼び、これを使ったマリンスポーツが普及してきている。フォイルボードは一定以上のスピードが出ると水面から浮き上がり、滑走・滑空し始める。そのため、サーフィンのように自然の波を使って推進力をつけてから遊ぶ方法や、ウェイクサーフィンなどのようにプレジャーボートの引き波を使って遊ぶ方法が一般的。上級者になると桟橋から離れ自らボードを上下動させて推進力を得て滑空する人もいる。

もっともこの出だしの推進力を得るのはなかなか骨だ。そこで登場したのが推進機構(ドライブ)付きのフォイルボードだ。船舶の世界ではフォイルを使った推進機構は必ずしも目新しいモノでは無い。島嶼などを結ぶ定期観光船などにはジェットフォイルを使った船舶などが各地に存在する。また近年のセールボートレースのハイエンドはフォイルを使ったモノがほとんどだ。プレジャーボートの世界でも北欧などを中心にフォイルが取り付けられたエレクトリックボートが登場している。こういった流れからだろうか?フォイルボードにプロペラやジェットドライブを付けてしまった製品が登場した。今回紹介する「Fliteboard(フライトボード)」がそれだ。

Fliteboard、正式には「Fliteboard eFoil」は「eFoil」の名が示す通り電動水中翼ボードである。電動の推進機構があるため波や引き波が無くても水面を滑るように進むことができる。2018年にオーストラリアのFLITE社が開発。今シーズンから日本でもアインスAリゾート(株)が正式に輸入を開始した。今回、琵琶湖の東岸にあるヤンマーサンセットマリーナにてFliteboard eFoilのビギナー向け製品「Flite AIR」に実際に試乗した。なお現在、Fliteboardにはオールラウンダータイプの「Fliteboard」、バーとハンドルの付いた「Flitescooter」、今回紹介する「Flite AIR」の他、「PRO」、「ULTRAL2」、「Marc Newson」の6モデルがラインナップしている。それぞれボードサイズやエレクトリックモーターの出力が異なっている。ハイパワーになると日本国内では船検や小型船舶免許所持の必要性なども出てくるため、現行はいわゆる2馬力未満の免許不要なミニボートカテゴリーのFliteboadを輸入している。

さてFlite AIRだが、リジッドタイプのボード本体の周りをインフレータブルチューブ(エアチューブ)が囲っており、まるでRIBなどと同様の構造となっている。当然リジッドボードだけよりもエアチューブのおかげで軽量かつ浮力に富んでいるのが特徴。そのため初心者にも乗りやすいそうだ。今回試乗したFlite AIR(Series3)のボードサイズは全長6ft、最大搭載可能容量は150kgと他のモデルに比べて大きくなっている。ちなみにスタンダードモデルのFliteboardは5ft8in、最大搭載可能容量は100kgである。リジッドボードにはバッテリーを搭載。フォイルの最下部の尖端に大型のフィン、後部にプロペラと小型のフィンが取り付けられている。このプロペラの駆動によって推進力を得て滑走、さらには滑空することができるのだ。なお推進力のコントロールは手持ちのリモコンを使用する。

簡単なレクチャーを受けた後、トレーナー役のアインスAリゾート・スタッフの模範走行を拝見。簡単に立ち上がりふわっと浮き上がる姿は見ていても気持ちよい。さっそく水着とラッシュガードに着替えて筆者も挑戦してみた。フォイルが水中に露出しており転倒時の安全のためヘルメットは必須。またライフジャケットも必ず装着する。まずはボードに腹ばいになって半身を載せ、ボディボードのような状態で、リモコンを操作。機種によって異なるが推進力は15段階に分かれており、最初は低いレベルで試してみる。リモコンの操作に慣れるまで少し手間取ったが、ある程度スピードを出してしまうと、パワーボートでいうところのプレーニング(滑走)状態には入る。ウェイクボードなどでも同じだが、ある程度スピードが出るとボードが安定してくる。こうなると片膝を立てても安定する。中腰くらいまで立ち上がろうとしたところで、ふわっとFlite AIRが浮き上がった。ほんの一瞬だったが感動的な浮遊感。これまでに体験したことの無いような気持ちよい滑走&滑空だ。立ち上がる寸前で浮いてしまったため転倒し落水してしまったが、これは本当に面白い。その後、何度かチャレンジしたが、筆者は片膝立ちまでで立ち上がれなかったが、もう少し試せば立ち上がれそうなイメージは摑めた。同行していた別のスタッフは案外簡単に立ち上がって滑っていたので……ちょっと悔しい(笑)。

今までにない、波も引き波も必要としない案外誰にでも簡単に乗れて、滑れて、さらに浮けてしまう稀有なマリンスポーツ「Fliteboard」。まだ日本では紹介されたばかりのマリンレジャーだが、マイボートに積み込んで静かな水面を選んで遊ぶのも愉しそうだ。特に今回紹介したインフレータブルタイプのFlite AIRはエアを抜けばある程度コンパクトサイズにもなる。真夏の新しいアクティビティとして注目のアイテムだ。P.B.

■問い合わせ先
アインスAリゾート(株) 
TEL:072-224-4040
https://www.eins-a.jp

最近の投稿