JIBT 2025 DAY 2- DAY 3
THE 47TH ANNUAL JAPAN INTERNATIONAL BILLFISH TOURNAMENT 第47 回ジャパンインターナショナルビルフィッシュ トーナメント 24-27 JULY 2025

text:Yoshinari Furuya
photo:Makoto Yamada, Yoshiro Yamada
special thanks:JAPAN GAME FISH ASSOCIATION
https://www.jgfa.or.jp
DAY2
静寂の海に挑む名手たちのトーナメント2日目。朝の下田港は晴天・微風。コンディションは申し分なく、各チームは前日の釣果と潮の動きを分析し、戦略を練り直しての出航となった。狙うポイントもより明確となり、「ヒョータン」を中心に、各艇は思い思いの海域へと舵を取った。その成果は早々に現れる。午前7時45分、〈BANANA FLEET〉から今大会最速のストライクコールが入る。ここから8時台までは、昨日を上回るストライクコールが続出し、緊張感と期待が交錯するなか、9時17分、〈Kona Game Fishing Club〉が推定80kgのクロカジキをタグ&リリースに成功。これがこの日最初の釣果となった。この報告を皮切りに、大会海域は再び熱を帯びてゆく。〈Bull Fighter〉、〈アクセル〉、〈フェアリー〉と、立て続けにタグ&リリースやキャッチの報告が無線を賑わせる。まるで前日の沈黙を取り戻すかのような展開で、フィールド全体が活性を帯び始めた。しかし、勢いは一時的なもので、9時台後半からは再び沈黙の時間が訪れる。10時21分、〈ACE〉がファイト時間わずか5分でバショウカジキをタグ&リリースし、再び動きが現れる。10時43分には、〈チームソルティー〉が見事なクロカジキのタグ&リリースを決め、続いて各艇から散発的にストライクコールが入る。なかでも注目は、〈コアドリーム〉の1尾。キャッチしたクロカジキは77.6kg。厳しい条件のなか、貴重なスコアを積み上げた。しかしこの日、もっともドラマチックだったのは、〈WHITE BEACT〉によるファイト。推定200kgを超えるかと思われるクロカジキとの一騎打ちは、あと一歩のところでフックオフ。手が届きかけた最大魚は、深海へと帰っていった。最終的に、2日目は20ストライク・釣果7尾という成績に。クロカジキ、マカジキ、バショウカジキと、対象魚の種類も揃ったが、爆発的なスコアを叩き出したチームは未だ現れていない。

海況は安定を保っているが、潮の差し込みは依然不透明。実力、運、判断力。そのすべてが試されるトーナメントは、いよいよ最終日へ突入する。栄光のトロフィーは、果たしてどのチームの手に渡るのか。終盤、海の神が微笑むのは、どのチームだ。

DAY3
トーナメント最終日。3日連続の快晴&微風という奇跡的なコンディションのもと幕を開けた。しかし、今年の大会は最終日まで勝者が読めない展開。どのチームにも優勝の可能性が残されたまま、混戦状態でのスタートフィッシングとなった。

表彰式の時刻繰り上げに伴い、この日は午前6時00分にスタートフィッシング。緊張感漂う海の静寂を破ったのは、開始からわずか23分後、〈チームエリカ〉からのストライクコール。だが、惜しくもこれはフックオフに終わる。最初の確実な釣果は7時10分。〈チームヤマハ〉が推定80kgのクロカジキにタグ&リリースを成功させ、暫定順位に大きく影響を与える1尾となった。この日は午後1時で競技終了という時間的制約もあり、各艇とも終始プレッシャーの中での戦いとなった。なお、トーナメントを通じて2尾目の釣果を挙げたチームはまだおらず、狙いは一点集中。30ポンドラインというリスクを背負い勝負に出るチームもあれば、50ポンドラインで着実に2尾目を取りに行く堅実な戦略に出るチームもあり、読み合いの様相はさらに複雑さを増していた。終盤に向けても、ストライクは決して多くない。各艇ともわずかなチャンスを確実に捉えようと、息詰まる展開が続く。最終的なこの日の釣果は、8尾のタグ&リリース。全てを終え、見事な集中力と技術で大会を制したのは、No.97〈チームヤマハ〉。最終日に2尾のクロカジキを50ポンドラインでタグ&リリースし、トータルポイントで他艇を引き離し優勝を果たした。数少ないチャンスをいずれも得点に結びつけたチームワークの勝利だ。準優勝には、1日目に30ポンドラインで127.8kgのクロカジキをキャッチし、最大魚賞ポイントを加えた〈team SKB〉。そして第3位には、2日目に30ポンドでクロカジキをタグ&リリースした〈Kona Game Fishing Club〉が入賞。いずれも難度の高い条件の下での釣果。実力派揃いのチームが結果を出した。

今大会を振り返れば、勝敗を分けたのは、偶然ではなく必然であったのかもしれない。ルアーやポイント選定の戦略性はもちろん、限られたチャンスを確実に成功に結びつける技術力とチームワークが、結果に直結した3日間だったのではないだろうか。そして、何より事故もなく、無事に終幕したJIBT2025の運営の素晴らしさ。すべての参加者や関係者がそれぞれベストを尽くした大会だったと言えるだろう。











