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“Sultan’s Dream”
「王の夢」を叶える究極のラグジュアリー・リゾート


02_a_Grand-Beach-Villa---Lounge 世界最高を称するリゾートは数多いが、映画スターから現役スポーツ選手、ファッションデザイナー、そして“超”がつくほどの資産家まで、世界中のセレブリティの心を虜にしているという意味では、「One&Only」ほどそのクラスに知られたラグジュアリー・リゾートはないだろう。現在、「ワン&オンリー」のリゾートは世界中に7ヵ所。その中には、たとえば、世界最大のスーパーメガヨットの持ち主としても知られるロシアの石油王や、人気のハリウッドスターが借り切ったり、日本の有名女優がお忍びで訪れる場所もあるという。
 その「ワン&オンリー」が、インド洋に浮かぶ真珠と呼ばれるモルディブに展開するのが「Reethi Rah(リーティラ)」。モルディブの言葉 ディベヒ語で「美しい島」を意味するこの島は、室数130室のプライベート・アイランドである。オープンは2005年。マライア・キャリーが結婚1周年のウェディング・セレブレーションを挙げた島ということも、一部では有名な話だ。この島の約300名のゲストに対し、サービスを提供するスタッフは800名近く。うち約80名は、この島の繊細な環境を守るためのガーデナーであるというのも特筆されるべきことだろう。
 モルディブと言えば、ウォーターヴィラ。「リーティラ」のグランドウォーターヴィラは、入口の扉を開けるとラウンジ、キングサイズのベッドルーム、海を望むオープンバスとパウダースペースという造り。三角屋根の高い天井が広々としたラグジュアリーな空間を演出し、ダークブラウンのウッドとバンブーに、ボルドーカラーのソファが美しい。デザイナーは、Jean-Michel Gathy。この名前に聞き覚えのある人も、少なからずいることだろう。
 光あふれる屋外から入口を入った瞬間に感じる、ほの暗さと静寂感。しかも水上にありながら、エントランスに屋外プールがあるというのがいかにも贅沢。視界の中でプールの端はそのまま海へと繋がり、流れ落ちる水の涼しげな音が耳に心地いい。海とグラデーションをなすコバルトブルーの美しいサンベッドも、屋外とは思えないゴージャスなもので、まさにこの時間こそパラダイスであると確信する。この水音に包まれるためだけでも、「リーティラ」を訪れる価値がある。
 一方ビーチヴィラは、隣りとの距離が広く保たれ、ヴィラごとにグリーンを挟んで十分に隔離された造り。これは「スペース」「プライバシー」「ラグジュアリー」を大切に考える「ワン&オンリー」の基本コンセプトの現れであり、屋内も屋外も広々とした開放的な空間は人目を避けたいセレブリティの要求に応えるものでもある。欧米からの滞在客は7日間以上が普通。3世代のファミリーで、長期滞在する例も少なくないとか。このリゾートを楽しむクラスには、やはりそれくらいのバカンスが普通なのだ。

DAVIS 47 Convertibleで行く
セイルフィッシュ・ゲーム


03_IMG_4048 このインド洋の島は、世界的にダイビングリゾートとして知られている。もちろん「リーティラ」でも多彩なアクティビティが揃っており、スキューバライセンスを持っていない人でも、体験ダイビングから楽しむことができる。ガイドインストラクターは流暢な日本語スピーカー。時間に余裕があれば、この美しい海でライセンスを取ることも可能だ。
 また、アカデミックな視点でモルディブの珊瑚礁の多様性に触れたいなら、お奨めは「シュノーケリング・エクスカージョン」。マリンバイオロジスト(生物学者)がガイドするショートトリップで、(英語オンリーではあるが)生き物の説明を聞きながら、モルディブの海を楽しむことができる。スキューバでは一度潜ってしまうと言葉でのコミュニケーションはとれないが、シュノーケリングならその場で説明が聞け、質問もできる。ちなみに今回は、亀と何度も遭遇しランデブーにも成功。子供の頃の林間学校を思い出す、楽しい小旅行だった。
 …と、ここまではモルディブの他の島でも可能なこと。「ワン&オンリー・リーティラ」が、one and onlyな存在としてセレブリティに愛される訳は、さらなるお愉しみにある。そう、「リーティラ」では、セイルフィッシュ(バショウカジキ)の本格的なチャーター・フィッシングが、それもマリーナのすぐ先で楽しめるのだ。
 ボートがまた素晴らしい。レセプションでディープ・シー・フィッシング(=トローリング)をリクエストすると、マリーナに現れたのはなんと、1998年製の「DAVIS 47 Convertible “Lady Lou”」。「マーリンを釣りたいんだが大丈夫か?」と訊くと、キャプテンのIlyasが、「ミスター。モルディブはマーリンでなく、セイルフィッシュです。リーフを出たらすぐに釣れますよ!」と言う。頼もしい限りだ。
 マリーナを離れ10分ほどでアウトリーフへ。だが完全な外洋ではなく、まだモルディブ環礁の中。波もなく、一面美しいコバルトブルーの南の海だ。デッキハンドのAbdulが手ぎわよくルアーを流しはじめる。見たところ、あまり豪華なルアーではない。マーリンに比べ小柄なセイルフィッシュ(バショウカジキ)狙いだから、日本で見慣れているものからすればルアーもやや小ぶりだ。
 やがてDAVIS 47 “Lady Lou”は、「リーティラ」のウォーターヴィラの沖にさしかかった。自分が寝ていたヴィラを遠目にトローリングというのは、なんとも不思議な感覚。こんなに近くで良いのかしら?と思えてくる。遠くを見てみたくなり、タワーに上ってみた。見えるのは、どこまでも穏やかなモルディブの海。淡いアクアブルーと濃いコバルトブルー、エメラルドグリーンがグラデーションをなし、水平線は緩やかな弧を描く。インド洋を渡ってきた風が心地いい。
 流しはじめて約30分。依然、ウォーターヴィラは右手に見えたままだ。もしヒットするとしてもまだ先だろう。そう考えていたら……突然、リールが鳴った。左舷のロング。「こんなに簡単とは思わなかった!」ジャンプの水飛沫が上がる。下に降り、ロッドを受け取る。…と、片づけ中の右舷のリールが鳴る!ダブルヒットだ!!
 2本目はすぐにバレたが、最初のカジキはリールの先にいる。80ポンドタックルには小さいのだろう。感触は鈍い。ゆっくりとリーリング。おかしなことをしなければ良い。やがてボートの後ろに、ゆらめく黒い魚体が見えた。キャプテンが、「どうします?」と訊いてくる。「リリース」と伝えると、サングラスの奥で微笑んだ。デッキハンドが吻を掴み、魚体を半分ほど水面から揚げる。小ぶりだが、背ビレも立派なバショウカジキ。「コングラチュレーション!」キャプテンIlyasとAbdulがハイタッチで讃えてくれる。iPhoneに写真を収め、まだ若いバショウカジキをゆっくりとインド洋に戻す。「40ポンド以上あった。モルディブではビッグサイズ!」キャプテンが本気で褒めてくれる。ファーストマーリンが、モルディブのセイルフィッシュとは! この幸運、「リーティラ」の”Lady Lou”は、一生忘れられるものではない。

「サルタン」の称号を持つ
AZIMUT 103S


04_IMG_4191 興奮を冷ますべくゆっくりとマリーナに帰ると、さらなる幸運が待ちうけていた。そこにいたのは、なんと「AZIMUT 103S」。その名も “the Sultans way 007″。「サルタン」とはイスラムの君主の称号であり、AZIMUT 103Sはまさに「王」に相応しい。
 「サルタン」の”007″はその肢体をマリーナに着け、ゲストの乗船を待っているところだった。いくつもの円弧を重ねた美しいサイドビュー。21世紀のヨットデザインの最初のエポックであったAZIMUT 103Sが、エメラルドグリーンのモルディブの海をバックに、目の前の桟橋にいる。この光景こそ、究極のラグジュアリー… …。
  “the Sultans way”は、「リーティラ」のサードカンパニーが運営するチャーターヨット会社 Sultans of the Seasの持ち船で、この「103S」を筆頭に、「98 Leonardo」「68S」と3艇のAZIMUTを所有している(今月号の表紙に写っているのが、その「68S」)。実は「サルタン」の会社は、「リーティラ」の島のオーナーだと訊き、すべてのリンクが繋がった。やはり、「あるべきところには、あるべきものが有る」のだ。
 やがてイギリス人家族とおぼしきゲストを載せた「サルタン “007”」、AZIMUT 103Sは、3基のウォータージェットから水を吐きながら、静かにマリーナを出ていった。あの家族は、今夜は美しいラグーンにアンカーを降ろし、イタリアンデザインの極みに包まれながら月夜の晩をゆったりと楽しむのだろう……。

 翌朝、「リーティラ」の真っ白なビーチの先に、AZIMUT 103Sの伸びやかな姿があった。世界中のセレブリティに愛され、訪れた者に究極のくつろぎを提供する「One&Only Reethi Rah」。目の前の光景は、その意味をこれ以上なくシンプルに体現していた。「何も考えず、ただ此処に来ればいい」。「Reethi Rah = 美しい島」は、最上のくつろぎの時間と、「DAVIS 47 “Lady Lou”」、3艇の「AZIMUT “the Sultans way”」で、日本のボートオーナーの訪問を待っている。


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■DAVIS 47 Convertible “Lady Lou”。わずか1時間足らずで、40ポンドオーバーのセイルフィッシュを見事に釣らせてくれた。モルディブの海と、キャプテンIlyas、 デッキハンドのAbdulに感謝!
■「サルタン」のヨットチャーターは最短で24時間から。料金には、3回の食事、アルコール類を含まない飲み物、ジェットスキー、アイランドビジット、4時間のクルージング等が含まれる。
  the Sultans way 006. [AZIMUT 68S] 4,780.00ユーロ〜
  the Sultans way 001. [AZIMUT 98 Leonardo] 11,880.00ユーロ〜
  the Sultans way 007. [AZIMUT 103S] 14,040.00ユーロ〜


■One&Only “Reethi Rah”
モルディブ 北マーレ環礁
マレ国際空港から35キロ、ボートで片道75分
日本人スタッフ常駐

Room
 ビーチヴィラ (135m²) 45室
 ビーチヴィラ、プール付き (165m²) 34室
 デュプレックス・ビーチヴィラ、プール付き (135m²+165m²) 6棟12室
 ウォーターヴィラ (149m²) 30室
 グランド・ビーチヴィラ、プール付き、1ベッドルーム (260m²) 2室
 グランド・ビーチヴィラ、プール付き、2ベッドルーム (322m²) 5室
 グランド・ウォーターヴィラ、プール付き (241m²) 2室

予約
 + 960 664 8800 + 960 664 8822
 http://reethirah.ooresorts.com/ja/


text: Shoichi Usami
photo: Kai Yukawa, One&Only
special thanks: SriLankan Airlines
www.srilankan.co.jp
[Perfect BOAT 2013年5月号掲載/※データは掲載時のものです]