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13_MG_0246 トローラーは元来、北大西洋などの底引き漁船に端を発している。職業として使われるこの種の船には、長期航海に適し、どんなに荒れた海でもタフであり続けることが求められる。そして一方、そのノスタルジックな雰囲気からプレジャーユースのファンも多い。そんなクラシカルなトローラーを、フランスのエスタブリッシュメント達をも納得させる洗練させた船として、あのヨットで有名なベネトウが造った。それは我々がこれまで見知ったトローラーとは違う、新たな、洗練の、フレンチトローラーワールドだった。

03_MKT5153 Destination Voyages. 航海自体がワクワクする冒険の旅。そして寛ぎの場、やさしく包み込んでくれる海……。だが時に、経験豊かなセーラーにも予測不可能な牙をむきだしにし、試練を与える自然の海。そんな変化に富んだ素晴らしい海を、安全に、心地良く、リゾートとして不足のない旅をするために、世界中の海で様々な経験を持つベネトウが作り上げたパワーボートが、このSWIFT TRAWLER 52だ。
 ベネトウというと、オセアニアシリーズ、ファーストシリーズに代表されるセーリングボートの名が高いが、実は昔からパワーボートを造っているフランスのビルダーである。
 1884年、船大工のベンジャミン・ベネトウは、一年中海に出る漁師のための船として、漁師が求める厳しい要求、いかなる天候にも安心して航行できるトロール船造りを始めた。そう、ベネトウはもともと、トロール船ビルダーだったのである。

04_MG_5676 そのベネトウが、創業者ベンジャミンの意志を受け継ぎ、現代的に優雅に味付けしたトローラーとして初めて発表したのがSWIFT TRAWLER 42だった。このモデルはボートファンのみならずセーラーからも絶賛を博し、セールボートからの乗り換えという新しい需要をも喚起するヒット作となる。そして新たに、フラッグシップ艇として発表されたのが、この52なのだ。
 トローラーといっても、ポンツーンに浮かぶ姿は、クラシカルな装いのなかにも、ヨーロッパ調といえるのかどことなくフェミニンな匂いが伴うモダンな容姿。デザイナーは、(レーシングヨット版ツールドフランスのようなワンオフ艇などで有名なフランス人デザイナーコンビである)ジュベール(Joubert) / ニヴェール(Nivelt)と、ベネトウ社のデザインチーム。世界的に評価が高いSWIFT TRAWLER 42に引き続き、フラッグシップとなるこの艇を手掛けた……。(続きは雑誌で)

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BENETEAU Swift Trawler 52
全長 17.00 m
全幅 4.90 m
喫水 1.30 m
重量 20,000 kg
燃料タンク容量 4,000 L
清水タンク容量 800 L
エンジン 2× Volvo D9s
最高出力 2× 575 HP
■問い合わせ先
ファーストマリーン
神奈川県三浦郡葉山町上山口1448-5
TEL: 0120-487-410
  046-879-2111
http://www.firstmarine.co.jp

photo: Makoto Yamada
text: Tetsuro Kawamura
[OceanStyle Perfect BOAT 2011年1月号掲載/※データは掲載時のものです]