先代ムルシエラゴに代わるランボルギーニの新たなフラグシップモデルとして、2011年にワールドデビューを飾ったアヴェンタドール。カーボンファイバー製モノコックをベースに、最高出力700ps、最大トルク690Nmという強大なパワーを発揮するまさにスーパー・スポーツカーだ。今回、千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイを舞台に、そのポテンシャルを試す機会を得た。モータージャーナリストの九島辰也がテストドライブ。

A RELENTLESS FORCE


  ヨーロッパではギリシャをはじめとする数カ国で経済危機が叫ばれているが、なぜかスーパー・スポーツカー業界は不況の風を受けていない気がする。フェラーリはF12ベルリネッタを発表し、マクラーレンはMP4-12Cスパイダーをチラチラ見せながら自社ブランドの普及活動に勤しんでいる。アストンマーティンもそうだ。“アストンブーム”の担い手となったヴァンキッシュを復活させ、今年の秋から市場導入を企てている。

 これらのユーザーはというと、リーヴァあたりのボートをモナコやマヨルカに係留しているセレブリティ。ここ数年、仕事でこうした地を訪れるが、スーパー・スポーツカーの出没率は非常に高い。マリーナの駐車場には、じつに色とりどりのスーパーカーが並ぶ。

 では、イタリアのもうひとつの雄、ランボルギーニはどうなっているかだが、ムルシエラゴの後継として送り込まれたアヴァンタドールLP700-4が絶好調のようだ。というのも、生産開始からおよそ1年3ヶ月で累計1,000台を超えたというニュースが飛び込んできた。これは先代のムルシエラゴが2年5ヶ月かかったことからも販売が順調なのがわかる。それを受け、ランボルギーニは昨年半ばから生産台数を1日3台から4.5台へと引き上げたとか。だが、それでも現在のバックオーダーを解消するには1年6ヶ月かかるというから笑いは止まらないだろう。

 そんなアヴァンタドールLP700-4に千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイで乗る機会を得た。タイムアタック! まではいかないが、それなりのスピードで走れたのはいい経験だったと思う。この手のモンスターマシンは一般道では見せない顔をサーキットで現すのが常である。

 それじゃどんな走りを見せたのか! と、その前にスペックを簡単におさらいしておこう。
 まずボディ構造はカーボンファイバー製のモノコックでキャビンをつくり、その前後にアルミのフレームを取り付け、そこにサスペンションを取り付けた。目的は高い剛性と軽量化だが、実際のところ車両重量は1,575kgにとどまっている。このボリューム感からすれば、もう少し重そうに思えるが、その辺はかなり努力したようだ。ボディサイズは全長4,780×全幅2,030×全高1,135mm。ワイド&ローながら少々長めのシルエットが特徴だ。そして、ドライバーシートの後方に6.5リッターV12ツインカムユニットを縦置きする。最高出力は車名のとおり700ps。トルクも690Nmと……。(続きは雑誌で)

text: Tatsuya Kushima
photo: Automobili Lanborghini Japan
[OceanStyle Perfect BOAT 2012年9月号掲載/※データは掲載時のものです]




LAMBORGHINI Aventador LP 700-4
全長 4,780 mm
全幅 2,030 mm
全高 1,136 mm
ホイールベース 2,700 mm
車両重量 1,575 kg
エンジン形式 60° V型12気筒 DOHC 48バルブ
総排気量 6,498 cc
最高出力 700 ps(515 kW)/ 8,250 rpm
最大トルク 690 Nm(70.36 kgm)/ 5,500 rpm
最高速度 350 km/h
車両本体価格 4,100万2,500円
■問い合わせ先
 ランボルギーニジャパン カスタマーセンター
 TEL: 0120-988-889
 http://www.lamborghini.co.jp