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創業1980年、オーストラリア最大級のボートビルダー「RIVIERA」。創業当初から数年は、主にコンバーチブルモデルを世に送り出してきた同社だが、2000年代前半からは、市場のニーズを敏感に捉え、エクスプレスのスタイリングにハードトップを携える「Sport Yacht」シリーズをリリース。一昨年の2012年には、今回紹介するNewシリーズの「SUV」がラインアップに加わり、同シリーズ最初のモデル「445 SUV」が発表された。今回はその「SUVシリーズ」のラインナップ3艇種の中から、「565 SUV」を紹介しよう。

02_IMG_1140 設立から今年で35年目を迎える「RIVIERA」は、早くからアメリカへの輸出を開始し、アメリカでも良く知られているメジャーブランドに成長した。同社が急速に成長したのは、アメリカにおける成功がひとつのカギになっていると言えるだろう。
 設立してからの約20年は、ラインナップのほとんどがコンバーチブルモデルであった。当時は、アメリカのコンバーチブルビルダーは、一部を除いて、その主力をより大型で、より高級なモデルに移しつつあった時代。その中で「RIVIERA」のナインアップは小〜中型モデルが主流であり、当時の為替の恩恵も受け、ある種、マーケットの隙間を埋めるカタチでアメリカのカスタマーに受け入られ、急成長を遂げた。
 現在のラインアップは、同社のアイデンティティーとも言える「Fly Bridge Collection」シリーズが、43フィート〜75フィートまで7モデル。また現在欧州のトレンドと言えるタイプ「Sport Yacht Collection」シリーズは、36フィート〜60フィートまで4モデル。本誌2014年7月号で紹介したトローラータイプのニューシリーズ「BELIZE」は、54フィートに2モデル。そして今回紹介する「Suv Collection」は、44フィート〜56フィートまでの3モデルというラインナップ構成である。

01_IMG_2097 シリーズ名となっている「SUV」は「Sport Utillty Vehicle」の略。その呼称は自動車業界で広く用いられている言葉だが、訳すと「スポーツ用多目的車」となる。この場合の「スポーツ」とは、スポーツアクティビティ、つまり人間の娯楽的な活動を指す。要するにオフロード走破性が高く、街中でも使える、実用範囲の広い車のことを言う。「RIVIERA」がこのシリーズのモデル名を「SUV」にしたことは、走行性能が高く、オールマイティに遊べるボートとして最高に適していると自負していることに他ならない。
 このカテゴリーは、最近のアメリカのスポーツフィッシャービルダーでもトレンドになりつつある。エクスプレスのスタイリングにハードトップを携えるスポーツフィッシャー。それが「RIVIERA」のラインナップでは、この「SUV」シリーズと言えるだろう。従来の「Fly Bridge Collection」は、生粋のスポーツフィッシャー。「Sport Yacht Collection」は、欧州で人気のサロンクルーザー。そして「SUV Collection」は、ビックゲームフィッシングへの対応も可能としたサロンクルーザーと言ったような位置づけではなかろうか?

03_IMG_1018 また、「SUV」シリーズは、3モデルすべてがVOLVO PENTAの「IPS」を採用(515 SUVのみ CUMMINS Zeusも選択可能)。ジョイスティックコントロールでコンパクトに収まるポッドドライブは、優位な操作性や室内の有効なレイアウトに貢献している。
 さて、この「565 SUV」のアコモデーションは、3ステートルーム。バウバースにはゲストルーム、その後方のスターボードサイドに2段ベッド仕様のクルールーム、メインサロン下にマスターステートルームが配置されている。搭載されるパワーユニットは、VOLVO PENTA IPS 950×2基で、巡航2,100rpmで24kt、最高速は2,450rpmで32ktに達する。

 オーストラリアに生まれメジャービルダーに成長した「RIVIERA」は、いつの時代も先を読み、カスタマーからフィードバックされた意見を真摯に受け止め、真面目に船造りを行ってきた結果、今では、世界的な有名ビルダーと肩を並べ支持されるまでになっている。
 ボートオーナーの遊び方は人それぞれである。現在の「RIVIERA」のラインナップは、そんな多種多様なリクエストにも柔軟に対応でき、しかもすべてのモデルが凌波性に優れている点が、最大の魅力になっているのではなかろうか。

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採光に優れたメインサロン。ギャレーは後方に配される。リアウィンドウを跳ね上げれば、アフトデッキとの一体感が生まれる。メザニンシートとアフトデッキが、快適なオープンテラスのラウンジに変わる。

RIVIERA 565 SUV
全長 18.52 m
全幅 5.13 m
喫水 1.30 m
重量 24.2 ton
燃料タンク 3,500 L
清水タンク 750 L
エンジン 2× VOLVO PENTA IPS 950
最高出力 2× 725 HP
■問い合わせ先
八光ボーティング
TEL: 06-6449-8686
http://www.hakkoboating.com

text: Takayuki Kijima
photo: Kai Yukawa, RIVIERA
special thanks: HAKKO BOATING
http://www.hakkoboating.com
[Perfect BOAT 2014年9月号掲載/]/※データは掲載時のものです]