01_MG_7180

DONZI_H1_03 02_MG_7290 アメリカパワーボートレース界の雄「DONZI」。数々の戦歴と伝説、そして逸話を創りあげ、アメリカでは知らない人は居ないと言われるビルダーだ。今回シートライアルをお届けするボートは、一昨年にフロリダから輸入された2001年モデルの「45 ZX」。既にラインナップから外れて久しいが、歴代の「DONZI」の中で今なお最大のモデルだ。ハリウッド映画に登場した近年のモデルとは一線を画すクラシカルなスタイルからは想像し難いパフォーマンスを紹介しよう。

 1964年に「DONZI」を設立したDonald Joel Aronow(Don Aronow)。「Thunder Man」と呼ばれた彼は、「FORMULA」「MAGNUM」「CIGARETTE」を設立したことでも有名な人物だ。

03_MG_6998 本誌では、これまでも幾度か国内外での「DONZI」のシートライアルを紹介してきた。古くは前出のマイアミ~ナッソーレースのチャンピオンボート「007」と同型の「DONZI 28」のレストア記とシートライアル、マイアミボートショーでは映画版「MIAMI VICE」で使われた実艇の「38ZR」。最近では「43ZR」での大島一周タイムトライアルやエクスプレスクルーザー「39ZSC」のシートライアルなど、どうやらこのビルダーとは不思議な縁があるようだ。

 今回の「45ZX」は、2011年の夏にあるオーナーによって個人輸入された2001年モデル。実際にフロリダまで足を運んだオーナー氏により、「Nor-Tech」や「Sunsation」「Fountain」など20数艇の中から選ばれ、日本に渡ってきたものだ。中には100mph近く出るボートや信頼性の高いディーゼルエンジン搭載モデルもあったが、最終的にはスピードとコンフォート性がバランス良く備わったこの「45ZX」に落ち着いたという。
04_MG_73731 Z-TECHダブルステップトハルが生み出すディメンションは、全長13.71m、ビーム2.81m。45フィートの全長と比較すると想像以上にシャープな数値といえる。また、緩やかにラウンドしたサイドウィンドウのラインなど、「ZR」シリーズの不良っぽさと比べると若干マイルドだが、バウのフレア形状やガンネル上のラインは現行モデルに通じるものがある。やはりこれまでの実績に基づいた波の捌き方に対するアプローチは同じなのだろう……。(続きは雑誌で)(続きは雑誌で)

05_IMG_7727 06_IMG_7762 07_IMG_7788
08_IMG_7683 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 10_MG_7477

搭載されるパワーユニットは600馬力を発揮する2基の「CUMMINS QSC」。最高速は32ktに達し、ゼウスドライブシステムの恩恵で、約15%速力が上がり、最大30%の燃費向上が図られた。ポッドドライブ特有の軽快な加速感に、オフショアで鍛え上げられたタフな走行性能が、高い次元で融合したボートに仕上がっている。海況の変化が著しい日本の海においてもベストチョイスと言える一艇。


DONZI 45ZX
全長 13.71 m
全幅 2.81 m
重量 6,350 kg
燃料タンク 1,533 L
清水タンク 151 L
エンジン 3× Mercury Racing 575 SCI
最高出力 3× 575 hp
スピード Max 73 kt
     Cruise 55 kt

■問い合わせ先
Donzi Marine
http://www.donzimarine.com

DONZI 45ZX

text: Perfect BOAT Magazine
photo: Kai Yukawa
special thanks: Marina VELASIS
http://www.velasis.com
[Perfect BOAT 2013年3月号掲載/]/※データは掲載時のものです]