大阪に本拠を置く「CREATION(クリエイション)」と、台湾のトップビルダー「HORIZON(ホライゾン)」。両社のタッグは、様々なカスタムボートを日本国内にリリースしていることで有名だ。この2社のコラボレーションによって生まれたスポーツヨット、「INFINI E54 HORIZON」。経験によって裏付けられたオリジナリティと最新のパフォーマンス、そして次世代を見据えたデザインテイスト。オーナーとのディスカッションを積み重ね、今までの枠に囚われない、全く新しいボートが誕生した。
2012年のフォートローダーデールボートショーでデビューを飾った「HORIZON E56」。スイムプラットホームに若干の違いが見られるが、「INFINI HORIZON」は基本的にこれと同じハルで建造されている。メーカーのアナウンスによる「E54」のレイアウトは、メインキャビン、ロアーキャビン、フライブリッヂにそれぞれ3パターンのレイアウトを用意している。全てを自由に組み合わせるという訳にはいかないが、自由度は相当に高いようだ。実際に、今回ご紹介する「INFINI HORIZON」も、カタログには記載されていないバスルームが備えられているのだ。
さて、「HORIZON」といえば、日本では大阪・堺を拠点に販売を手掛ける「CREATION」を忘れてはならない。オーナーの要望を巧みに表現することで有名な同社の豊富な経験がこの「E54」にも活かされている。このオーナー氏からは、シングルハンドでの離着岸を無理なく行えるようにとのオーダーがあった。もともと、パワーユニットに「VOLVO IPS」が搭載されているので、比較的容易な取り回し性能を携えている「E54」だが、コックピットの右舷側にサードステーションを追加すると同時に、死角の多い左舷側の視界を得るために、レーダーアーチにCCDカメラを装備している。IPSに装備されている「DPS」(ダイナミック・ポジショニング・システム)を併用すれば、一人でも不安無く着岸することが出来る。
そのボリュームのある船体のサイズは全長16.48m、ビームは4.8m 700馬力を発揮するD11-700を組み合わせた「IPS900」が2基。静止状態から無造作にスロットルレバーを押し込むが、マーナーの良いエンジンはさほど音も立てずに回転を上げていく。背中にグイグイ押されるような力を感じながらホンの一瞬GPSに視線を向けると、ものの数秒でスピードは瞬く間に30ノットを超えている……。(続きは雑誌で)
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まさにエクセレントなスタイリング。ミジップにレイアウトされたマスターステートルームは数クラス上のスペースを確保できた。スターン側にはウォークインクローゼットと独立したヘッド、バウ側にはバスタブまでも装備している。VIPステートルームもマスターステートルームに引けを取らないゆとりある空間である。
![]() INFINI E54 HORIZON 全長 16.48 m 全幅 4.80 m 喫水 1.27 m 重量 21.00 ton 燃料タンク 2,000 L 清水タンク 500 L エンジン 2 × VOLVO PENTA IPS900 最高出力 2 × 700 hp |
![]() ■問い合わせ先 クリエイション 〒590-0986 大阪府堺市堺区北波止町13 TEL: 072-223-5884 http://www.creation-marine.co.jp |